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川越大火にも耐え、防火性を見直された土蔵づくりの建物が並ぶのが小江戸川越。
重厚な開き扉や堅牢な瓦屋根にそれを店蔵に取り入れた小江戸商人の心意気が感じられる。
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歪んだガラス越しに覗く庭の景色はとても面白い。
実際に見る景色と違い、ガラスによって歪まされた虚像は見る角度によって変化し、

見る者を飽きさせない。
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身近なものほど、日ごろの意識から遠ざかるものではないだろうか?
住まいに取り付けられた手すりは、その代表例かもしれない。
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身近なものほど、日ごろの意識から遠ざかるものではないだろうか?
住まいに取り付けられた手すりは、その代表例かもしれない。
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明治時代後期に建てられた築100年を超える歴史ある建物でありながら、
欧米の建物の意匠性を取り入れている極めて珍しい佇まいだ。
まさに、文明開化の音がしてくるような時代背景を感じる建物。
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福島の前沢曲屋集落に再び訪れる。季節は初夏だ。
前回は雪深く、茅葺屋根には茅葺きと同じ厚みの雪に覆われていた。
その雪も雪解けと共に消え、茅葺屋根があらわになり家が身軽になったようにも見える。

尾瀬からの雪解け水が豊かに流れこむ福島は南会津地方。
その水は、とても澄んでいて冷たい。
南会津地方の6月は、まさに初夏の新緑真っ盛り。
尾瀬には水芭蕉が多く群生し、木々の緑は透き通るほどの若葉色になっていた。

扉やひきだしの大きさに変化を付け、大工の遊び心がうかがえるものだ。
階段と扉の木の風合いは時の流れとともに同じく経年変化し美しい色になった。

田事の朝の食事は、雪見障子越しにいただく。
座して外の風情を愉しむ日本の設計を改めて堪能する。

七日町通りを一筋中へ入ると料理旅館「田事」に出会う。
築80年を超える建物は、雰囲気たっぷり。
福島の寒い空気の中、温かく火の灯る提灯は訪れる客人を優しく迎え入れる。

日本の古い街並みには千本格子がよく似合う。
建物全体が木で囲まれているが決して閉塞感を感じさせない。格子をまとった建物は、気品と重厚さを感じさせてくれる。

曲屋は、建造物としてもとても美しい。 L字に曲がった佇まいはもとより、細かく柱と梁を張り巡らせた壁も美しい。 茅葺屋根の上に積もる雪の重さに耐える柱と梁の構造が産み出した建築様式だろう。

囲炉裏は生活の中で常に活躍し、そこから生み出される煙は家の上部へと立ちのぼり、柱や梁そして茅葺屋根を燻していた。

茅葺屋根の勾配は、集落の周りを取り囲む山の稜線と重なり合い同化しているかのよう。
茅葺屋根の持つ独特な風合いと柔らかな感じにホッとさせられる。

今ではすっかり見ることが少なくなった「井戸」。
その昔は、人々の生活に欠かせないものとして、 街中の至るところにあった。

都会の街並みの中で暮らしていると、 つい忘れてしまっていることがある。
それは、住まいと景観のバランス。

柱に桁が差し込まれ金具や釘を使われることなく組まれている。
柱から突き出た桁の部分は、込み栓(コミセン)という伝統工法で 接合されている。

とても美しい建具。居間に座る人の表情がすぐわかるようにガラスがはめ込まれている。

昔の家づくりは、今の何倍もの時間を要した。 一年がかりで一軒の住まいを建てるということも、 珍しいことではなかったのだろう。

最近の建築物では、あまり造られなくなった欄間(らんま)。
欄間は、障子や襖と天井の間にあって、明り取りや換気の機能を果たす 空間として造られた。

壁の仕上げは漆喰で仕上げられていて、その白さはとても美しい。 垣根の間から覗く蔵の白さがとても印象的だった。

昔の和風建築は軒の張り出した家屋が多かった。 和風建築には、軒が深いと建物とのバランスが良く美しく見える。

日本には、古くから長屋門という建築様式の建物が点在している。
その始まりは、江戸時代にさかのぼり武家屋敷門として発生されたと言われている。
その後、農家や庄屋などへも広く伝わり日本各地で多く建てられた。

天井を見上げると大きな梁が存在感を出している。
その黒く光る大きな梁は、長年にわたって屋根の重みを支え続けてきた。
その支え続けてきた年月が長ければ長いほど住まいに安心感を与えているようだ。

昔の住まいには土間が必ずあった。 履物を脱いで屋内に上がる日本の習慣の中で、唯一土足で入れる屋内。だからこそ、昔の暮らしでは様々な機能を果してきた。

日本の建築には欠かせなかった建具。 西洋のステンドグラスのように、そのもの自身が鮮やかで美しさを誇示するものではない。 あくまでも、生活の空間を演出する脇役として慎ましやかに佇んでいるようである。

角が丸くなり、触れた手の感触が柔らかくなった古い引き戸。 こんな、良い扉はすぐにはできない。 さあ、大工職人の腕の見せどころ。 古い扉を生かすも殺すも、職人次第。

家の血管とも言うべき「廊下」。 長ければ長いほどワクワクするのは気持ちになるのは私だけであろうか? 現代の住宅では、廊下を造ることも少なくなってきた。 もしかしたら、廊下ほど住まう人々と接してきた場所は無いかもしれない。